●佐野憲嗣先生が引っ越しました
2007年12月に島原にお住まいの佐野先生のご自宅を訪ねて取材させていただきましたが、2010
年3月に、島原の自宅をたたんで「高齢者向け賃貸住宅」に移られました。
先生より引っ越しのご連絡をいただきましたので、どのような生活か訪ねてみました。
おりしも、私達も高齢の親をかかえて、どうやってみて行くか、また自分たちの今後にも参考になる
かなという思いもありました。
●島原でなく長崎を選ばれました。
長崎市内ではありませんが、長与町高田郷にある
10階建てのマンションです。(ブルーインの森)
西友にも近く、JRの駅もすぐそばで”森の中”では
なく生活には便利なところにあります。
普通のマンションと違っているのは、病院や
デイサービス、スポーツ施設などが併設して
あり、食事も作ってくれるところです。玄関に
はホテルのフロントみたいなものがあり、受
付の方がいらっしゃいます。
家賃、管理費、食費、光熱費、駐車場代を
含めて約15万円/月ほどかかるそうです。
マンションは54室あり、夫婦で入居された方もいらっ
しゃいます。ここに入居できる条件は毎日の生活が
自立していること。
食事は食堂でしますが、3食のうち2食を頼まなけれ
ばならないそうです。
佐野先生は通常、昼食は自分で作っているとのこと
です。
左の写真が食堂。全員一緒には出来ないので時間
をずらして利用するそうです。
先生の部屋を見せていただきました。テレビや冷蔵
庫などはここに入居する時、新しく購入されたものだ
そうですが、ほかの家具は前の家の物を持ってきて
いらっしゃいます。
先生は几帳面で、きれいに片付いていました。
7畳ほどの部屋なので、ベッドは置かず、床に布団を
敷いて休まれているとのことでした。
部屋には一間ものの押し入れがついてます。
窓際には机が置いてあり、ノートパソコンとプリンターがありました。
以前はワープロを使っていて、それが壊れたのでパソコンを買ったけど、ワープロとパソコンは全く別物で、まだ使い方が解らず苦労してい
るとのことでした。
部屋には何かあった時のための呼び出しボタンも付いており、一人暮らしも安心です。
ミニキッチンもあり、IH仕様です。ただ、本格的な料
理をやるには狭すぎるとのことです。
お風呂、洗面台、洋式トイレも完備。
お風呂は大浴場を利用しているので、部屋のお風呂
には入ったことないそうです。
洗濯機置き場も確保されており、普通のワンルーム
マンションと変わりませんね。
島原の自宅は貸してきたそうですが、引っ越しするにあたって困ったのが本の処分。全集ものは
古書店も引き取らず、図書館への寄付も出来なかったそうです。
先生方は本をたくさんお持ちですからね。
現在は俳句の会に入り、俳句を作ることを楽しんでいるとのこと。
ただ、先生にとってここが終の棲家というわけではなく、もう少し体が弱ってきたらケアハウスに入
ろうと思っているとのことでした。
息子さん家族も長崎市内にいらっしゃるそうなので、お孫さんとも行ききがあり、寂しくはないです
よね。
自分にとって、近い将来考えなくてはいけないことだと思い、しっかり見せていただきましたよ!
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