2007年2月4日に開催されたレインボーコンサートでの記念写真。中央が山西先生ご夫妻

レインボーコンサートも今年で11回目。
これだけ長く続けられるのは並大抵の苦労で はなかったことでしょう!!


指揮は山西美佐子先生




お孫さんの出演を見たさに高齢の方もたくさ ん聴きにいらっしゃるそうで1,100の席はいつ も一杯になるそうです。

●レインボーコンサートをはじめたきっかけ

壱岐市に移り住んで島を案内してもらっていたら、立派な文化ホール(1100 名収容・真新しいドイツ製のスタンウエイのピアノ)があることを知り、音楽教 師の仲間に呼びかけてここでコンサートをやる計画をたてました。最初は15 名の教師仲間と壱岐高校の生徒が出演してくれました。

そのコンサートが終わり、参加した先生方が帰りのフェリーの中で、また来 年もやろうということになり、これまで11回も続いてきたということです。


●レインボーコンサートの趣旨・内容

■広く長崎県下の高校音楽教師を中心に、その関係者が一堂に会しての 演奏会です。
現在では壱岐市内の小中学校教師も徐々に参加していただいています。

■壱岐出身者を含む多くの現役教師たちの演奏をとおして、子供達に音楽 への関心と、努力することによって味わうことのできる歓びを伝えたい。

■壱岐のみなさんに、一人でも多く音楽のもつ素晴らしさ、聴く歓びを共有し ていただきたい。

■併せてこのコンサートが、離島壱岐と本土との掛橋となり、壱岐の文化振 興に少しでも寄与できればと思っての企画です。

●レインボーコンサートの現在

■出演者が300名以上という大きなイベントになりました。
壱岐にお住まいの方はもちろん、島外から参加される方にとっても楽しみな 催し物になりました。


●レインボーコンサートへの聴衆の感想

 下記はこのコンサートを聴きにいらっしゃった方の感想のほんの一部です。

■ほんとうに素晴らしいコンサートだった。
■マイクを使わず歌うのにびっくりした。よかった来年もまた行く。
■混声合唱がよかった。もう1曲聴きたかった。
■中学生になったら、合唱に入りたい。
■高校生になったら吹奏楽部に入り、パーカッションをやりたい。
■回を重ねる度にすばらしいコンサートになっている。
■聴衆の聴くマナーもよかった。
■中学生の合唱を聴いて涙が出た。
■進行がスムーズだった。すばらしい。
■壱岐の文化の発展・向上にものすごく貢献されていると思った。
■演奏がバラエティーに富んでいるので、時間の経つのを忘れていた。
■4歳児から70歳以上と出演者の年齢層が広いのもこのコンサートの特徴 でよい。
■年々コンサートが充実してきている。来年のコンサートを今から楽しみにし ている。
■レインボーコンサートは壱岐の一大イベントに定着した。これからも後継者 を育成して、是非続けてください。



長崎新聞にレインボーコンサートを主催する山西美佐子先生の話題が掲載されました。長崎新聞社の了解を得てHPに掲載させていただき ます。(2008年3月3日付け13面「島に生きる」)

レインボーコンサートを
主催する「虹の会」会長
山西美佐子さん(75)



音楽を本土との懸け橋に



父親がバイオリンを弾き、姉二人はピアノを習う−。生まれた時か
ら音楽が流れる家庭で育ち、小学一年の時からピアノを習い始め
た。だが、五、六年生になってもあまり上達しない自分自身に愚痴
を漏らす日々が続いた。
 ある日、台所で炊事をしていた母親から、切りかけの野菜で顔を
打たれた。母親は「上達しないことを先生のせいにしている。先生
を尊敬し、信頼しない限り上手にならない」と諭した。その言葉がピ
アノを習う姿勢を変えた。その後、二人の先生と出会う。中学時代
にはピアノの技術面で指導を受け、高校では毎日二時間、指をトレ
−ニングすることを学んだ。大学ではピアニストを目指して教育を受
け、厳しい練習を重ねた。今ある自分を育ててくれた歳月を振り返
る。
 1957年大学卒業。同四月から91年の定年退職まで三十四年
間、高校の音楽教師を務め、うち三十年間は県立長崎西高で勤務
した。
 96年4月から夫の故郷壱岐での生活が始まる。「壱岐ではピア
ノ教室でも間いて子どもたちに楽しく教えながら余生を送るつもりだ
った」。だが、間もなく壱岐文化ホールと、ステージに置かれたピア
ノに出合う。ホールは広く、音響効果は素晴らしい、と言う。ピアノ
は世界最高級のドイツ製スタンウェイ。考えは急変し、胸が躍った。
「この指で、このピアノを弾いて島の人にピアノの音色の繊細さ、コ
ーラスの素晴らしさを昧わってもらいたい」。その思いが冷めないう
ちにと、コンサート開催に向けて準備を始めた。
 現職時代の同僚や教え子たちと連絡を取り合い、音楽研究グル
ープ「虹の会」を結成。本土との懸け橋にと「レインボーコンサート」
と名付け、この年、第一回を開催。地元の音楽教師、長崎、島原両
市などの高校教師の協力で素晴らしいコンサートが開催できた。回
を重ねるたびにコンサートの評価は高まり、要望に応えて、内容充
実を図った。他に類のない魅力あるコンサートにするためにと、幅
広い年代層が出演できるプログラムを企画した。
 県、市両教委ほか多くの支援・協力で今年2月、12回目のコン
サートを開催。小、中、高校生のコーラス、器楽、和太鼓演奏をはじ
め島内外の会員による質の高いクラリネット独奏やコーラス、独唱
などで聴衆を魅了した。
「後期高齢者なのですよ」と笑顔を見せ、「来年はベートーベンの第
九の大合唱ができるよう練習に取り組みたい」とピアノに向かいな
がら話した。
 (壱岐支局・琴岡英彦)








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