<40> 華の都のクリスマス Paris・パリ/フランス
11月も半ば過ぎになるとパリはクリスマス一色に染まる。シャンゼリゼ大通りはイルミネーションで輝
き、市内のデパートのショウーウインドウは子供達が待ち望んだムービングディスプレイが始まる。2016
年まで5年間はシャンゼリゼ大通り開催されていたマルシェド・ノエルはその年のパリ襲撃事件の影響
で2年間休止状態となった。2018年よりルーブル美術館の隣のチュイルリー公園へと安全な場所へ移
った。
<41> 美食の街の光の祭典 Lyon・リヨン/フランス
グルメを堪能できるリオンではクリスマス前の12月8日前後4日間、市内の広場や、教会、橋、至る所
で「フェット・デ・リュミエール」と呼ばれる光の祭典が開催され、各地から多くの人が押し寄せる。街に
は動物を模った黒板の専門店や、路上で生牡蠣の販売などグルメの街ならではの光景がうかがえる。
<42> プロヴァンスのクリスマス
Aix-en-Provence・エクス・アン・プロヴァンス/フランス
パリ・リオン駅からTGVで3時間セザンヌの故郷のエクス・アン・プロバンスに着く。街からはセザンヌ
が最も愛したサント・ヴィクトワール山が見え、エクスの街を見守っている。街の中心のミラボー通りに、
この時期クリスマスマーケットが開かれる。17世紀の優雅な建物も多く、プロバンスのゆっくりとした空
気が流れ、居心地の良い街だ。
<43> ロレーヌ地方のクリスマス Metz・メッス/フランス
ロレーヌ地方の中心都市メッスは駅前に日本人建築家、坂茂氏が設計に関わったパリ・ポンピドゥ
ー・センターの別館がある。その美術館の上階の展示室からはメッスの街並みが一望できる。街中には
サンテティエンヌ大聖堂がそびえ、近くではクリスマスマーケットが開かれる。また、レビュブリュク広場
では大きな金属製のクリスマスツリーの形をしたメ-ゴーランドが子供たちに人気だ。
<44> アールヌーヴォーの街のクリスマス
Nancy・ナンシー/フランス
ナンシー駅を降り、スタニステラ門を進むと街の中心部の市長舎前の広場に出る。そ こから凱旋門
をくぐるりカリエール広場の出ると、そこでは聖ニコラスが出迎えてくれる。その広場にはバザールと、ナ
ントの「レ・マシーン」から運ばれたであろう機械仕掛けのメリーゴーランドが子供達に人気だ。また、1
2月6日には「サン・ニコラ祭」のパレードがあり、このパレードにも機械仕掛けのラクダや像が登場す
る。*レ・マシーン=「海底二万哩」等で有名なジュール・ヴエルヌが生まれ育ったナントにある工房で
機械仕掛けの像などが有名。
<45> アルザスの中心の街のクリスマス
Strasbourg・ストラスブール/フランス
パリ・東駅からTGVで東へ約2時間20分、ドイツ国境に近いアルザス地方を代表する、この町ストラ
スブールがある。第二次世界大戦ではナチス・ドイツに占領され、戦後再びフランスという具合に、独
仏間で幾度も揺れ動いていた。町は運河に囲まれ、ノートルダム大聖堂を中心にクリスマスマーケット
が繰り広げられる。モミの木のツリーの発祥地とも言われ、アルザス地方のクリスマスの中心都市として
名高い。
<46> アルザスワインの中心地のクリスマス
Colmar・コルマール/フランス
コルマールは、クリスマス・マーケットで有名な人気の町です。プティット・ヴニーズと呼ばれる一角が
ある運河では、サンタも小舟でやってくる。ほとんど戦災に遭ってないため、旧市街ではアルザス風の
木骨組の家々が並ぶ。とにかく可愛い町でアルザスワインの生産地としても有名。
<47> ブドウ畑の真珠と呼ばれる村のクリスマス
Riquewihr・リクヴィル/フランス
コルマールからバスで約30分にこの村はある。ぶどう畑に囲まれた美しい村で、リースリング、ピノ・グ
リなど、古くからワイン造りの村として知られている。この近辺には他にも、リボーヴィレやカイゼルベル
グ、エギスハイムなどの村があり、屋根には赤いくちばしのコウノトリの姿も見える。
<48>花の都、フィレンツェのクリスマス
Firenze・フィレンツェ/イタリア
トスカーナ州の中心フィレンツェは学問、芸術、文化の溢れる都市だ。チェントロと呼ばれ る中心地
区にある「ドゥオーモ」前には大きなクリスマスツリーが建ち、アルル川に架かる「ヴェッキオ橋」は川
面に光照らされ、美しい光景を見ることができる。クリスマスマーケット はレプッブリカ広場を中心に
繰り広げられ、多くの人々が楽しんでいる。他に、ヴェッキオ宮 やウッフィツィ美術館など訪れるとこ
ろが数多くある街である。
<49>古都ローマのクリスマス
Roma・ローマ/イタリア
ローマのクリスマスは、今年も12月12日にヴァティカン王国のサン・ピエトロ大聖堂前の広場のクリス
マスツリーの点灯式が人数を制限し行われた。例年だとナヴォーナ広場にクリスマスマーケットが開か
れる。イタリアには「ベファーナ」と呼ばれる、黒いマントを羽織り、とんがり帽子に手にはほうきを持った
魔女のような老婆がサンタクロースの役を行う。また、イタリア生まれのピノキオもサンタの衣装でクリス
マスを楽しませている。
<50>スカッパ・ナポリのマーケット
Napoli・ナポリ/イタリア
マルゲリータ 4.5ユーロ
「ナポリを見て死ね」という有名な言葉がある。サンタ・ルチアから望む美しさはイタリアでも随一
と言える。しかし、スパッカ・ナポリという地域へ一歩街中へ足を踏み込むと、そこはカオス(混
沌)の路地が入り組み、日常のナポリがうかがえる。そこでクリスマスマーケットが開かれてい
る。全身白い衣装と黒い仮面のナポリっ子の分身と言われる「プルチネッタ」や幸運を呼ぶ赤い
唐辛子「コルネット」などがクリスマスオーナメントと一緒に売られている。人ごみにもまれながら
のクリスマスマーケットも楽しいものだ。
最後は有名なナポリ生まれのピザ「マルゲリータ」で 〜 Ciao
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