海外での生活
齋藤 裕 さん








コンスタンチーヌ名物の釣り橋
@回目
鹿島建設勤務



 会社に入って33年になりますが、その内26年ぐらい海外勤務 で、西校の同窓会には30年ほど前、在京同窓会に出たっきりご 無沙汰しています。頂いたメールからゴリカッパ先生、国語の森 先生、担任だった米谷先生のお姿を拝見し懐かしさとともに、随 分変わられたとびっくりしました。

 私は今アルジェリアの東、コンスタンチーヌの近くで高速道路の 建設工事に従事しています。あと1年ちょっとで定年、時間が出 来たら長崎をゆっくり旅行したいと思っています。



大型ダンプの前で



◆ アルジェリア 
 現在アルジェリアの東部、コンスタンチーヌの近くで高速道路の 建設工事に従事しています。アルジェリアといえばわれわれの年 代だと、"ここ〜は地の果てアルジェリア"の歌、ジャン・ギャバン の映画「望郷―ペペルモコ」、あるいはマストロヤンニが主演した 「異邦人」、カスバなどが思い浮かでしょう。

◆ 海外勤務が26年です 
 1974年に鹿島建設に入り、最初の現場がアルジェリア(現場2 回、計8年)、それから海外放浪が続きスペイン(5年)、タイ(4年)、 エジプト(8年)。昨年10月突然アルジェリアへの転勤を命じられ、 振り出しに戻ってきました。

◆ 従事している工事の宣伝を手短に 
 アルジェリア政府は石油、天然ガスの値段が上がりで、潤沢に なった外貨収入を投資してそれまで遅れていたインフラ整備に力 を入れており、往復6車線の東西高速道路建設はその一環で す。

 全体で1200kmの高速道路計画を東、中央、西の3工区に分 け、その内東部工区約400km、総工費約5000億円を日本連合 (鹿島・大成・西松・ハザマ・伊藤忠)が受注しました。

 他2工区は中国勢。この東工区を7つの工区に分け、私はその 第2工区(約100km、工事費約700億円。コンスタンチーヌからセ テフ)で事務担当の副所長として勤務しています。

 現在私のいる工区では日本人100名、第三国人(東南アジアを 中心に8カ国)200名、アルジェリア人550名が工事に従事してい ます。計850名ですが、この数は最盛期には1200名を超える予 定です。
◆ 現場の変化 
 20年前と比べると現場も様変わりです。いくつか例を挙げると、

1)今はPC、インターネットがないと仕事にならない。事務所に 着いたらまずPCのスイッチをいれ、メールを確認することから仕事 が始まります。

2)日本の新聞が届くのに1週間かかっていたし、日本のTV番組を 録画して赴任者や出張者に託送してもらっていたが、今では日 本の番組を見ることが出来る。このキャンプでは日本の放送を 含め10チャンネルを自分の部屋で見ることが出来るように配線し ています。

3)所長によると、今の若い人は創意工夫が足りない。あれが ないから、これが来ないから仕事ができないと言うが、なければど うしたらできるかを考えなくては工事は進まない
と苦言を呈しています。

◆ 里帰り 
 1年に2回ほど帰国休暇で日本に戻っていますが、西校の同窓 会とは時期がずれるので欠席続きです。あと1.5年ほどで定年。還 暦の同窓会には出席したいですね。

 2005年11月に飽の浦小学校の同窓会があったので、近藤君と 一緒に参加しました。20数年ぶりの長崎を見たときは浦島太郎の 心境で、見るもの全て新鮮で、昔の面影を探すのに苦労しまし た。何はさておき、皿うどんと吉宗の茶碗蒸しを食べに行きまし た。

 当然西校にも行きましたが、遅刻坂を除くとどこか他の学校を 見ているようでちょっと悲しくなりました。当たり前ですがセピ ア色の写真がしっくりきますね。



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