上原寛一郎さん2020（クリスマスマーケット-1）

① ドイツ最古のクリスマスマーケット　　　　　　　　　　Dresden・ドレスデン／ドイツ

　第二次席対戦の空襲で一夜にして破棄された都市だが、今では「芸術と文化の都」として見事に蘇 っている。ここはドイツでは最も歴史の長いマーケットと言われている。メイン会場は世界一大きいピラ ミッドもそびえ立つアルトマルクト広場と、城の中庭シュターホフの中世時代を再現したマーケットは中 世に迷い込んだ錯覚に陥る。ここでのプライス表示はTaler（ターレル／昔ドイツで使われていた銀貨 の位）で、芸がこまかい。ちなみに、シュトレンはドレスデン生まれです。

② おもちゃの村のクリスマス　　　　　　　　　　　　Seiften・ザイフエン／ドイツ

　ドレスデンから電車とバスを乗り継いで２時間半、チェコとの国境のにほど近いエルツ山脈の尾根に この村はある。メルヘンの絵本から抜け出したような村で、このクリスマスシーズンになると、村中が おもちゃ箱をひっくり返したような賑わいになる。二度訪れたが、ここは別世界だ。

③ 吹雪の中のクリスマス　　　　　　　　Erfurt ・エアフルト／ドイツ

すごい吹雪の中の後のクリスマスマーケットで、寒さの中の撮影でした。セヴェリ教会の大聖堂前の 広場と旧市街は光に包まれた２００以上の屋台が並ぶスケールの大きいマーケットです。雪をかぶっ たツリーの下には、マーケットには欠かせないキリストが生まれた馬小屋での情景を表現した「クリッ ペ」も設置され、マーケットを楽しんでいる。　　

④ 大聖堂とライン川の街　　　　　　　　　　　　Koln ・ケルン／ドイツ

　ケルン中央駅を出ると、目の前に大聖堂がそびえ立っている。その大聖堂前やアターマルクト広 場、ノイマルクト広場、ルドルフ広場など６カ所でマーケットが開かれる。もちろんライン川に浮かぶ船 上でもマーケットが楽しめる。古いオルゴールを奏でながら会場を回ったり、女性が天使に扮したり、 サンタクロースが愛嬌を振りまいたと、そこには楽しいクリスマスの迎え方がある。　　

⑤ 日系企業のヨーロッパ拠点の街　　Dusseldorf・デュッセルドルフ／ドイツ

日系企業の拠点でもあり、多くの日本人が駐在している。12月６日はサンタクロースが登場する「聖 ニコラスの日」で、当日は多くの日本人の子供たちが街中で鼓笛隊の演奏を行い、サンタクロースか らプレゼントをもらいクリスマスを楽しんでいる。

⑥ FCシャルケ04の本拠地　　　　　　　　　Essen・エッセン／ドイツ

ディッセルドルフから北へICで３０分、かっては内田篤人が活躍したFCシャルの本拠地で、駅前から 街の中心部までマーケットが開かれている。国際クリスマスマーケットでは世界中から民芸品などの が集まり、賑わいを見せている。　

⑦ 世界最大級のクリスマスツリー　　　　Dortmund ・ドムトムント／ドイツ

　高さ４５m、世界最大級のクリスマスツリーには驚かされる。その周りを中心として３００超える屋台 でのマーケットが開かれる。会場では子供向けの工作やクッキー作りの教室が行われ、大人も子供も 楽しめるクリスマスマーケットだ。　

⑧ ブレーメンの音楽隊とクリスマス　　　　Bremen・ブレーメン／ドイツ

ブレーメンの音楽隊で有名な都市では、ローランドの像やザンクト・ペトリ大聖堂の周りや市長舎前の 広場には１５０ものメルヘンチックなクリスマスマーケットの屋台が並ぶ。電飾も眩しいメリ-ゴーランド は子供たちにも大人気だ。　

⑨ ドイツ最大の港町のクリスマス　　　　Hamburg・ハンブルグ／ドイツ

エルベ川の河口から約１００Km遡ったドイツ最大の港町で、波止場独特の猥雑な雰囲気が漂う街 だ。Hnhof（中央駅）から市長舎前広場にかけてマーケットが広がっている。会場の上空にはサンタク ロースが行き交い、地庁舎のベランダでは音楽隊がクリスマスソングを奏でていた。ちなみにビートル ズが無名の時代（1960-1962)は、このハンブルグのクラブで演奏をしていた。

⑩ ドイツ現代のメトロポリス　　　　　　　Berlin・ベルリン／ドイツ

　歴史に翻弄され続けたベルリンのクリスマスは、ジャンダルマン広場をはじめ５０か所以上のクリス マスマーケットが有る。その中でも1943年の空襲で破壊されたカイザー・ヴィルヘルム記念教会の塔 の残った部分は保存され、その下ではマーケットが開かれている。このマーケットに2016年12月19 日大型のトラックが突入するテロがあり多くの死者と負傷者が出る惨事となった。それ以来、世界中 でコンクリートの塊でできたセキュリテー・ガード・ブロックが使用されるようになった。　