以前(2007年7月)このホームページに学生の頃、就職後の活動について書きましたので、現状と将来の事について触れて
みたいと思います。
私たちは西高を卒業して50年以上すぎました。仕事に就いて
48年になろうかと思います。まだ現役で撮影の仕事に従事し
ております。最近は体力も衰えつつあり、ハードな作業はなる
べく控えるようにしています。皇室関係はそのまま継続してお
ります。
ここ数年で印象に残っているのは、平成28年8月7日に天皇陛下(現上皇)が、生前退位を表明されたビデオメッセージ
の撮影でした。
これは宮内庁嘱託キャメラマンの私とスチールキャメラマンの
二人で撮影しTV局他に配信されました。撮影したのは放送前
日でした。陛下は自らのお気持ちをご自身のお言葉で述べら
れ、普段の撮影とは違って大変緊張いたしました。撮影前か
ら、これは歴史に残る映像で、翌8日にはNHKほか民放キー局
から一斉に放送されるという大変プレッシャーのかかった責任
重大な撮影となりました。これまでの撮影経験の中で一番緊張
しました。撮影前から身体全体が震える感じで、ズームする手
も緊張のあまりスムーズにいかず、少しガクガクとなり、もう
一度撮り直したい気持ちでした。陛下はメッセージを読まれる
にあたってかなり練習されたのでしょうか、撮影は一回でOK
になりました。
翌8日にはTV各局がこのメッセージ特番を組み、午後3時に
ビデオ解禁になると一斉にオンエアーされました。どのチャン
ネルを回しても陛下のビデオメッセージが流れた訳です。私は
会社の隅で見ていました。
もうひとつ印象に残っているのが、皇后陛下(現上皇后)の詩の朗読です。これは平成27年10月に尾高惇忠氏のピアノ
演奏の傍らで美智子さまが永瀬清子の詩「降りつむ」他を朗読
されるシーンです。
詩は美智子さまご自身が英訳され日本語と英語で詠まれまし
た。
その後も美智子さまお一人の朗読(演奏なし)を2回追加撮影
しました。これ等全9編を収録した映像は、毎日新聞出版から
「降りつむ」というタイトルでDVD付き書籍として全国の書
店で販売されています。放送されていませんので、この本を購
入してDVDを見るしかありません。興味のある方は是非お求
めになりご覧ください。(税抜 2,700円)
令和になってやはり一番の行事は即位の礼です。10月22日に宮殿で正殿の儀が行われ、私は中庭で外を担当しました。当
日は朝から雨にたたられ最悪でした。しかし始まる頃になると
雨もやみ青空がのぞきました。11月14,15日に行われた大嘗
祭は深夜の行事で、さすが年齢を考え若い方にお願いしまし
た。
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